三菱地所株式会社が提供する総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」とmui Lab株式会社が提供するスマートホーム/HEMSコントローラー「muiボード」が機能連携を開始しました。
スマートホーム市場における最新の国際標準規格である「Matter」に対応し、くらしに寄り添うデザインを統合したプラットフォームを提供するmui Labと、総合デベロッパーとしてのノウハウを活かしながら総合スマートホームサービス「HOMETACT」を提供する三菱地所、両社の強みを活かし、子育て・ファミリー世帯を中心とした分譲住宅(戸建・集合)への事業展開を加速させます。
※HEMS:Home Energy Management Systemの略。家庭内のエネルギー使用を最適化し、省エネや節約を実現するためのシステム。
■ 要点
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家電や住宅設備をまとめて操作できる便利な「HOMETACT」の「シーン」機能、および、HEMSとして家庭内のエネルギー使用量を直感的に把握できる「Energy Window」機能が、「muiボード」と連携を開始、快適なユーザー体験を追求。
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グッドデザイン賞受賞のHEMSコントローラー「muiボード」により、「HOMETACT」の操作性を拡張。アプリや音声操作に加えて、天然木のインターフェースからも操作可能に。くらしに調和するデザイン性や、家族とのコミュニケーションを豊かにする体験価値を付加。
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スマートホーム機能の標準化が進む日本の住宅市場において、「ユーザー体験の質」での差別化を実現。住まいの付加価値向上につなげ、子育て・ファミリー世帯を中心とした分譲住宅市場への展開を加速。「Matter」対応による更なる機能拡張を見据えて今後さらに両社の連携を強め、スマートホーム領域における業界標準を目指す。
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12/10-12開催のJAPAN BUILD「不動産テックEXPO」(詳細後述)にて、三菱地所の「HOMETACT」ブース内のデモ体験スペースで展示を予定。
■ 背景と協業経緯
mui Labと三菱地所は、日本のスマートホーム領域における業界標準を目指して、2023年に資本業務提携を締結(※)。mui Labが強みとするエネルギーマネジメント技術や、スマートホームの国際標準規格である「Matter」にも対応した接続性の高いプラットフォームを基盤に、HEMS技術をはじめとするスマートホーム分野で共同開発を進めてきました。これまでに「HOMETACT」のアプリから家庭内のエネルギー利用状況を直感的に把握できる「Energy Window」機能の提供などを実現しています。
※「三菱地所と京都のテクノロジースタートアップ企業mui Labが資本業務提携 脱炭素社会の実現へ向けて、両社の持つスマートホーム技術×エネマネ技術の強みを融合」
https://www.mec.co.jp/news/detail/2023/08/31_mui_lab
本連携で実現できること
この度、従来の連携に加えて、「HOMETACT」が新たにmui Labの提供するHEMSコントローラー「muiボード」と連携しました。
mui Labの「muiボード」は、天然木のインターフェースを備えたスマートホーム/HEMSコントローラーです。くらしに溶け込むデザインを強みとし、2025年度のグッドデザイン賞を受賞。また、家族の「ただいま」を声や筆跡で届け、日常の何気ないやり取りを記録できるコミュニケーション機能により、ぬくもりあるユーザー体験を実現します。
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また、三菱地所の総合スマートホームサービス「HOMETACT」は、国内大手から世界の最新家電まで、メーカー横断で照明・空調・給湯器・スマートロックなどを一つのアプリでまとめて操作できます。既築マンションへの導入はもちろんのこと、住まいのインフラとして新築マンションや戸建ての企画・設計段階から導入できる点に加え、きめ細やかな導入支援、導入後の万全なサポート体制や拡張性を多くの導入企業から高く評価されています。

本連携により、「muiボード」から、「HOMETACT」の「シーン」機能やHEMS機能「Energy Window」を操作・表示できるようになりました。エンドユーザーにとっては、家族全員の目に触れる場所で、インテリアに調和するタッチポイントが増えることにつながります。また、「muiボード」の強みである、直感的でやさしいユーザーインターフェースや家族間のコミュニケーション機能を通して、操作体験が拡張します。
上記を通じて、スマートホーム機能の標準化が進む日本の住宅市場において、ユーザー体験での明確な差別化を通じた、住宅の付加価値や居住者の満足度の向上につなげ、「子育て・ファミリー世帯に選ばれる理由」をより確かなものにします。
■ 連携機能の詳細
1.「HOMETACT」の「シーン」機能と「muiボード」の連携
「いってきます」や「おやすみ」などのシーンに合わせて、家全体の設備を一括操作できる「HOMETACT」の「シーン」機能。本連携により、「muiボード」からも「シーン」の呼び出しが可能となり、家族全員がより自身のライフスタイルに合わせて、直感的に操作できるようになりました。

「muiボード」をロングタップすることで、「シーン」を呼び出すことができます。
2.「HOMETACT Energy Window」と「muiボード」の連携
家庭内のエネルギー利用状況を「窓の外の景色」に見立てて表示する「HOMETACT Energy Window」機能。従来は「HOMETACT」アプリからのみの閲覧でしたが、本連携により、「muiボード」上にもあたたかみのある絵として表示されるように。家族全員が、自然にエネルギーについて考え、省エネを意識するきっかけとなります。

「muiボード」でも、「窓の外の景色」を通してエネルギーの利用状況を確認できるように。
3.JAPAN BUILD<東京展>「不動産テックEXPO」でお披露目!
2025年12月10日(水)~12日(金)に開催されるJAPAN BUILD内「不動産テックEXPO」の三菱地所の「HOMETACT」ブースにて、「HOMETACT」と「muiボード」の連携をご体験いただけます。
日時:2025年12月10日(水)~12日(金) 10:00-17:00
会場:東京ビッグサイト
(参加無料、事前登録制)
https://www.japan-build.jp/hub/ja-jp/about/ret.html
■「HOMETACT」について

三菱地所が開発提供する「HOMETACT」は、専用アプリやスマートスピーカーを使ってスマートロックやエアコン、照明といった複数メーカーの幅広いIoT機器をまとめて操作・管理できる総合スマートホームサービスです。
日本の住環境に導入しやすい新しいスマートホームサービスとして2021年11月よりサービス提供を開始して以降、三菱地所グループ内外の物件での導入が進んでいる他、幅広い商品・サービスとの連携を通じた新しい顧客体験・付加価値提供の取り組みを加速させております。
・お問い合わせ:https://hometact.biz/inquiry
・資料請求 :https://hometact.biz/document
■「muiボード」について
「muiボード」は、家族のくらしに調和する天然木のインターフェースを備えたスマートホーム/HEMSコントローラーです。2023年には、スマートホームの国際規格「Matter」に対応した「muiボード第2世代」を提供開始。幅広い家電との連携が可能です。GX志向型住宅の補助金要件に正式対応しているほか、住宅ローンに組み込むことで無理なく導入いただけます。小田急不動産のスマートホーム「LEAFIA」に標準採用。 2025年度グッドデザイン賞受賞。
「muiボード」について:https://muilab.com/ja/products_and_services/muiboard/