三菱地所株式会社(以下、三菱地所)、株式会社LIXIL(以下、LIXIL)、mui Lab 株式会社(以下、 mui Lab)の3 社は、この度、スマートホーム事業領域での提携に向けた基本合意書を締結しました。
今後、三菱地所が開発した総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」にLIXIL が提供するIoT ホームリンク「Life Assist 2」のホームデバイス(ECHONET Lite 規格認証取得)が新 たな連携機器として加わり、ホームデバイスがサポートする製品やECHONET Lite 機器の操作・制御 にHOMETACT も順次対応していきます。また、スマート分電盤等と連携したエネルギーマネジメン ト機能(HEMS)も新たに実装予定です。連携するIoT 機器・住設機器の幅が拡がることで、一層の利 用体験の向上につなげるとともに、HOMETACT アプリでのエネルギー使用量の見える化はもちろん、 サービスを通して省エネルギー化の推進による脱炭素社会への貢献や生活者の光熱費負担軽減等に寄 与する仕組みの提供を目指していきます。
さらに、今後のHOMETACT の追加機能開発やアプリケーションのUI 設計においては、mui Lab が 提唱する「カーム・テクノロジー」の理念を応用した「カームUI」の設計アプローチを取り入れ、家庭 のエネルギー使用量を生活者が直感的に理解・判断できるインターフェースや、節電Tips(助言・ヒン ト)の発信などにより、生活者の省エネ行動の習慣化促進につながる仕掛けも実装していきます。
【本件取り組みによる期待効果】
(1) HOMETACT への機器接続方式として、従来の機器メーカーとのクラウド間連携(API 連携) に加え、LIXIL ホームデバイス(コントローラー)を経由したECHONET Lite 通信での連携 にも対応。連携スピードや柔軟性を高めたハイブリッドなIoT プラットフォームを構築し、機 器連携の拡大による利便性の向上や新たなライフスタイルの提案を加速。
(2) 計測・通信機能を有したスマート分電盤等との連携で、HOMETACT にエネルギーマネジメン ト(HEMS)機能を新たに実装予定。エネルギー使用量の見える化にとどまらず、スマートホ ームソリューションの強みを活かした省エネルギー化を推進し、脱炭素社会の実現に貢献。
(3) 機能開発のみならず、HOMETACT のUI 設計にmui Lab が提唱する「カーム・テクノロジ ー」の理念を応用した「カームUI」の設計アプローチを取り入れ、アプリケーションとしての 直感性や使いやすさを高めること等のアプローチで、生活者の日常的なサービス利用を促進。
三菱地所とLIXIL、mui Lab の3 社は上記に加え、脱炭素社会の実現ならびにスマートホームサービ スを介した付加価値提供を加速させるべく、エネルギーマネジメント領域を主とした共同研究や協業を 推進し、提供サービスのアップデートに取り組んでいく方針です。なお、3 社の本取り組みについては、今年の12 月5 日(月)~7 日(水)に東京ビッグサイトで開催され る「第5 回スマートハウスEXPO 東京展」の三菱地所ブースにて紹介予定です。
【HOMETACT とLIXIL ホームデバイスの連携について】
LIXIL が提供するIoT ホームリンク「Life Assist 2」のホームデバイスは、ECHONET Lite 規格認 証およびAIF 認証の登録番号を取得しており、HAN(Home Area Network)に接続された様々な機器 メーカーのECHONET Lite 対応製品(エアコン、照明スイッチなど)の制御が可能になっています。 今回、HOMETACT とLIXIL のクラウド間連携(API 連携)によりHOMETACT 側でもホームデバ イスを介した同様の機器制御が可能となり、HOMETACT は従来の機器メーカーとのクラウド間連携 (API 連携)に加え、ECHONET Lite 規格を活用した機器接続にも対応したハイブリッド型のIoT プ ラットフォームとなります。幅広い機器メーカーとの連携の柔軟性が高まるこのIoT プラットフォーム の確立により、HOMETACT 導入企業の商品企画や生活者利便の向上を実現させ、新たなライフスタイ ル提案をサポートしてまいります。HOMETACT に連携される機器は、今後順次拡大予定です。
【エネルギーマネジメント機能について】
脱炭素社会の実現に向けて家庭部門においてもCO2 排出量の大幅な削減が求められていることや、昨 今の電気料金の高騰などを背景として、住宅分野における省エネルギー化の推進は大きな注目を集めて います。また、グローバルなスマートホームサービスの動向に目を向けても、省エネルギー化に寄与す るサステナブルなサービス設計は欠かせない要素として位置付けられており、幅広いIoT 機器との連携 を活かしたスマートホームならではのソリューション提案が非常に活発になってきています。
HOMETACT は今後、計測・通信機能を有したスマート分電盤等との連携を進め、ホームオートメー ションにとどまらないエネルギーマネジメント機能(HEMS)を実装(Life Assist 2 では実装済)し、 併せて家庭内のエネルギー使用量を直感的に判断できるユーザーインターフェースや、即時節電行動に 移せる情報発信等の様々な仕掛けを盛り込むことで、グローバルな傾向にも合致し、社会的なニーズに も対応できるサービスへと進化していきます。
また、エネルギーマネジメント領域を主とした三菱地所、LIXIL、mui Lab の3 社提携によって、脱 炭素社会の実現及びスマートホームサービスを介した付加価値提供を一層加速させるように取り組ん でまいります。
【HOMETACT について】
HOMETACT は三菱地所が総合デベロッパーとしての知見を活かし 自社開発した、日本の住環境に導入しやすい新しいスマートホームサー ビスです。一つのスマホアプリやスマートスピーカーを使い、エアコン やテレビ、照明、カーテンといった複数メーカーの幅広いIoT 機器をコ ントロールできます。
(主なサービスの特徴)
・アプリケーション一つでホームオートメーションをコントロール ・オープンなプラットフォームで、対応機器は今後さらに拡大予定 ・直感的でユーザーフレンドリーなアプリケーションインターフェース
・「おはよう」「行ってきます」といった「シーン」の設定や、時間や位 置情報などをトリガーとする「マイルール」の設定で、複数のIoT 機 器をまとめて動かし、設定どおりの住空間の制御が可能
・管理ポータル機能「TACTBASE」による管理 ・導入からアフターケアまで一貫したサポートサービス
HOMETACT は現在、三菱地所レジデンス株式会社が開発する高品質 賃貸マンション「ザ・パークハビオ」シリーズの4 物件に導入済で、三 菱地所グループ内物件への実装をさらに進めるだけでなく、三菱地所グ ループ以外の物件への提供も積極的に行っています。
【LIXIL について】
LIXIL は、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決す る先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなど の建材製品を開発、提供しています。また、“住まいの未来”をコンセプトとしたIoT 実験住宅「U2- Home(ユースクエアホーム)」「U2-HomeⅡ(ユースクエアホーム・ツー)」での研究を通じて、スマー トホームの知見やノウハウを蓄積し、2017 年にIoT ホームリンク「Life Assist」を発売。その後、お客 様のご要望をもとに、“スマートホームをもっと身近に”をコンセプトに新しく生まれ変わった「Life Assist 2」を2021 年7 月に発売。 さらに今年10 月には、IoT ホームリンク「Life Assist 2」を中心に、家中のさまざまな建材や設備機 器、家電との連携による、便利で快適な暮らしをご体感いただけるIoT 実験住宅「みらいえらぼ」を開 設し、スマートホームのさらなる普及と、社外機器の連携開発を目的に各機器メーカーと連携強化を図 るなど、オープンイノベーション活動を推進する場として展開しました。
【mui Lab について】
mui Lab は、デジタル情報と人との接点を穏やかに するインターフェース「カーム UI」を、ハードウェ アとソフトウェアの両面から訴求し、協業企業の製品 やサービスに実装することで世界に穏やかなスマー トホームの体験を普及させています。 自社製品であるスマートホーム・コントローラーの 「mui ボード」、子供の成長に寄り添い、家族の絆を 深めるスマート機能が搭載されたデジタル版の柱「柱 の記憶」、それらが与える穏やかな体験を成立させる 「カームUI」の技術スタックを集積した「mui スマ ートホーム・プラットフォーム」を通じて、世界に人 とデジタルテクノロジーが調和した、穏やかな暮らしを拡げています。 2022 年9 月には、人々の節電行動を促すDR(デマンドレスポンス)機能を備えた「mui Kurashi ア プリ」を開発。節電をするとポイントが発行されるシステムを、ガス会社の住宅事業である賃貸住宅の 入居者へ提供しています。これまで世界最大のテクノロジー見本市「CES イノベーションアワード」を 2 度受賞(2019 年に「mui ボード」で、2022 年「mui スマートホーム・プラットフォーム」で受賞)。
以 上
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